ホームページを作った会社と連絡が取れなくなったときの対処法

「ホームページを直したいのに、作ってくれた会社に連絡がつかない」。メールを送っても返事がなく、電話も通じない。更新をお願いしていた窓口が突然なくなってしまった──。

このご相談は珍しいものではありません。Web制作会社には小さな会社や個人事業も多く、廃業や事業縮小で連絡が取れなくなることは実際に起こります。この記事では、そうなったときに確認すべきことと取れる選択肢を、順を追って説明します。

まず確認したいこと

慌てて次の会社を探す前に、状況を整理しましょう。

  1. 別の連絡手段を試す。 メールが不達になっていないか、担当者個人ではなく会社の代表窓口宛てに送っているかを確認します。制作会社自身のサイトが残っていれば、問い合わせフォームや電話番号も試します
  2. 会社がまだ存在するか調べる。 会社名を国税庁の法人番号公表サイトで検索すると、廃業(閉鎖)や移転の記録が確認できます。個人事業の場合は確認が難しいこともあります
  3. 手元の契約書類を集める。 制作時の契約書や見積書、請求書、納品書を探します。ドメインやサーバーの契約がどちらの名義になっているかを知る手がかりになります

急いで確保したい3つのもの

連絡が取れないまま時間が経つと、サイトそのものを失うおそれがあります。次の3つは早めに状況を確認してください。

1. ドメイン

ドメイン(例: example.co.jp のようなサイトの住所)には年単位の更新があり、更新が止まると失効します。失効するとサイトもメールも止まり、取り戻せない場合もあります。

  • 自社でドメイン管理会社の契約とログイン情報を持っているか確認します。心当たりがない場合は、メールボックスを「ドメイン」「更新」などの語や、お名前.com・ムームードメインといったサービス名で検索すると、契約時や更新時のメールが見つかることがあります
  • 契約が見当たらない場合、ドメインが制作会社の名義で登録されていることがあります。この場合は名義の移管手続きが必要になるため、優先度がもっとも高くなります

2. サーバー

サイトのデータが置かれているレンタルサーバーにも月額や年額の契約があります。契約が制作会社名義の場合、その会社の廃業とともにサーバーが解約され、サイトが突然消えることがあります。自社名義の契約とログイン情報があるかを確認してください。

3. データ(バックアップ)

サーバーに入れない状態でも、公開されているサイトの見た目からある程度の復元は可能です。ただしWordPressなどのCMSを使っている場合、記事データやシステム本体はサーバーの中にしかありません。ログインできるうちに、サイト全体のバックアップを取っておくと安心です。

名義や管理権限が制作会社側にある場合

ドメインやサーバーが制作会社の名義だった場合でも、あきらめる必要はありません。

  • 会社が存続しているなら、内容証明郵便など記録の残る手段で移管を申し入れます
  • すでに廃業している場合も、ドメインの失効を待って再取得できるケースや、レジストラ(ドメイン管理会社)に事情を説明して相談できるケースがあります
  • 自社の商号や商標を含むドメインであれば、紛争処理の制度(JP-DRPなど)を使える場合もあります

このあたりは状況によって手順が大きく変わるため、ドメインやサーバーの扱いに慣れた事業者に相談するのが早道です。

サイトをこれからどうするか

無事にドメイン・サーバー・データを確保できたら、サイトの今後を決めます。選択肢は大きく2つです。

  • 直して使い続ける。 サイトの構造がしっかりしていて内容も大きく古びていないなら、管理を引き継いで必要な箇所だけ直すのが最短です。費用も期間も抑えられます
  • 新しく作り直す。 システムの土台が古すぎる場合や、スマートフォン対応・事業内容の変化に追いつけていない場合は、作り直したほうが結果的に安くつくことがあります

どちらが合うかは、サイトの中身を診断してみないと判断できません。「作り直しましょう」から入る会社ではなく、両方の選択肢を比べて提案してくれる会社に相談することをおすすめします。

放置するとどうなるか

「今すぐ困っていないから」と放置すると、次のようなリスクが積み上がります。

  • ドメインの失効やサーバー解約で、サイトとメールがある日突然止まる
  • CMSやPHPなどの土台が更新されないまま古くなり、改ざんや乗っ取りの標的になる
  • 会社の情報が古いまま公開され続け、信用に関わる

担い手のいなくなったサイトは、時間が経つほど直しにくくなります。連絡が取れないと気づいた時点で動くのが、いちばん傷が浅く済みます。

相談先を探す

テンマドでは、担い手のいなくなったWebサイト・Webシステムの引き取りを Webリノベ というサービスとして提供しています。現状を診断したうえで「直して使い続ける」か「新しく作り直す」か、両方の選択肢を比較してご提案します。診断のご相談は無料です。ドメインやサーバーの権利確保の段階からでも、お気軽にご相談ください。